北海道に自生する大麻を取りに行ってはダメなこれだけの理由【探すな危険】

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(上記の大麻草画像は東京都薬用植物園で合法的に栽培されているものです)

北海道には大麻が自生している地域があります。ヌイてもヌイても生えてくるほど繁殖力が強く、津別町や訓子府町、置戸町などでは「大麻抜き」が毎年の恒例行事になっているほどです。

【外部サイト】野生の大麻草、開花前に根こそぎ 監視も強化 北海道 – 毎日新聞

しかし、北海道に自生している大麻はゼッタイに取りに行ってはなりません。「タダでハッパを手に入れて、尻から煙が出るまで吸いまくりだぜ!一攫千金だぜ!」と思うのは、大きな間違いです。

これからのシーズンに向けて、その理由を紹介します。

※以下、植物としての表記は「大麻」、嗜好品としての表記は「マリファナ」とします

北海道の大麻は効かない

北海道の大麻は、昭和以前の時代に繊維を採取する目的で栽培されていた品種が野生化したものです。マリファナとしての使用に焦点を当てて、高度に品種改良されたものではありません。

マリファナで大切な有効成分「THC」の含有率が1%以下(!)というデータもあります。

【外部サイト】野生大麻と遺伝資源

アメリカやカナダではTHCが70%を越える製品が合法的に市販されている時代に、1%ってナニ・・・。

ジュースでも果汁70%と1%の味がまったく違うように(ファンタを健康目的で飲むヤツはいない!)、THCが1%しか存在していないものをいくら吸ったところで、ノドが痛くなるくらいの効果しかないでしょう。北海道の大麻は効きません。

北海道の大麻にTHCが少ないのは、品種がヘボイことに加えて、栽培を誰も管理していないことが原因です。

大麻は「受粉前の雌株の花(バッズ)」にもっとも多くTHCが含まれています。そのため、マリファナ農家は雌株か雄株かに目を光らせ、雌株だけを受粉させないように大切に育て上げます。雌株しかできないように改良された「フェミナイズド・シード」という種もあるほどです。処女信仰恐るべし。

栽培数を増やしたいときも、種から増やすのではなく、優秀なひとつの「マザー」からクローンで増やすのが一般的です。

一方、北海道に自生している大麻は誰も管理していないため、雌株も受粉しまくりです。受粉しているからこそ、種ができて自生が続いているわけですね。

農家が大切に育てているミカンと、そこらのお寺の木にできているミカンぽい果物の味がまったく違うように、北海道の大麻はとにかく効きません。

北海道の大麻は売れない

マリファナを購入するときは、多数のブランド(品種)から、好みに応じたものをチョイスするのが一般的です。北海道のマリファナは「道産子」という名前で知られていますが、前述のようにヘボいため、その名前を聞いてサイフのヒモが緩む人は少ないと思われます。

ムツゴロウさんが作って世界の大麻品評会で優勝したという「ムツゴールド」は、残念ながら都市伝説のようです。

日本酒なんかと同じですね。密造酒みたいなのを持っていったところで、誰も相手にしてくれないでしょう。

なお、奄美大島原産と言われる「SHIATSU KUSH」は一流ブランドになっています。奄美大島+指圧ということで、ビッグダディとの関連も疑われた品種です(美奈子さんが初登場したときの「ラスタベイビー」というハデなハッパ模様のパーカーが疑惑に拍車を掛けました)。

北海道の大麻は見張られている

日本の法律では大麻の所持・栽培がいまだに禁止されており、ごく少量であっても懲役刑の対象です(罰金刑では終わりません)。

自生しているエリアは収穫シーズンになると警察の見回りが強化されます。遠くまで見渡せる田舎町だから、外部の人間がレンタカーでウロウロしていたらすぐに職質されてしまいます。

警備が厳しい場所へわざわざ行く必要はないでしょう。そう思うと、なぜ田中聖さんは渋谷のクラブ街に車で行ってしまったのかと・・・。

大麻はヤクザのシノギになっている

先進国では合法的に大麻をお店や薬局で購入できるのに、日本ではいまだに「違法なブツ」のままです。違法なブツゆえ、反社会的勢力のシノギ(資金源)になってしまっています。最近のニュースを見ても、大規模栽培をしているのはだいたいヤクザの人たちです。

【外部サイト】倉庫で1.1万本の大麻草栽培、4被告に懲役5~10年求刑 和歌山、摘発時は20億円相当が成長 – 産経WEST

※上記のニュースによると、末端価格20億円規模の栽培をしていたのに罰金は300万円とのこと。

もし、あなたが北海道の大麻を手に入れて販売しようとしたならば、シノギをジャマされたヤクザは警察よりも強い力で攻撃をしかけてくるかもしれません。

医療大麻を必要としている人でさえ、安全に大麻を所持できない日本の法律には疑問を感じます。

どんな大麻であれ、逮捕される

日本の法律は「大麻」の所持・栽培を一律に禁止しています。それは、どれだけ高級な品種であっても、北海道に生えているクソネタであっても同じです。「これは北海道で拾ったものなんです!」という言い訳は通用しません。

鳥の餌に入っている大麻種子を発芽させただけで逮捕される世の中です。

好奇心の赴くままに北海道へ行って、やっとこさ野生の大麻と出会ってレンタカーの後ろに山積みにしているところを警察にバンカケされて見つかったなら「大麻に強い執着心を持ち、計画的に行動したため情状酌量の余地なし!」になるでしょう。

薬物(大麻)関連で逮捕された場合は、ほぼ確実に起訴されます。

いましばらく、待ってみましょう

トビもしないし、売れもしないし、警察やヤクザには目をつけられる。あまりにバカらしいです。

アメリカやカナダでは「ディスペンサリー」と呼ばれる医療用大麻の薬局はそこら中にあって、優しい目をしたご老人がQOLの向上のために大麻を合法的に購入・使用しています。

大麻の不法所持で逮捕されて「前科者」になってしまうと、「薬物で逮捕された危険人物」とされ、海外旅行へ気軽に行けなくなる恐れがあります(入国審査でNGをくらいます)。

日本では大麻の茎や種から抽出された「CBDオイル」がようやく認知され始めたくらい。諸外国との意識の差・法律の差はあまりに大きいです。

それぞれの国の法律や文化を尊重し、いましばらく待ってみましょう。

法律を守るのは国民の義務です。それと同時に、法律を変えることができる権利も国民は有しています。

追伸。

このブログを書いた理由は、そもそも「北海道 大麻」とかで検索流入してくる人は野生の大麻を刈りに行く気マンマンなワケで、そういったギラついた人たちに「大麻は法律で禁止されてるからー」というようなことを書いても無意味だからです。それより「取っても意味ないよ?」の方が抑制効果があると思いません?