本当の「国産CBDオイル」製造を阻む、大麻取締法の壁とは

広告
vapemania728*90
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

 

産業用大麻(ヘンプ)から作られた「CBDオイル」が日本でも人気となりました。私もこれまでにたくさんのCBD製品を体験し、毎日のように使用しています。

しかし、私が使用してきたCBDオイルはいずれも海外製のものです。かつては個人輸入も可能でしたが、現在は「CBDオイル輸入販売 CBD LAB」や「Vape Mania」のような日本国内から発送してくれる正規代理店を通じて購入するのが安全だと思われます。

「海外の製品を使って大丈夫なの?」という不安を持たれる方もおられるかもですが、残念ながら「大麻取締法」の規制があるためにCBDオイルは完全に国内生産することができません。

問題提起の意味を込めて、本当の「国産CBDオイル」製造を阻む、大麻取締法の壁を紹介します。

大麻取締法による栽培の規制

CBDオイルは産業用大麻(ヘンプ)の茎や種から抽出されます。

しかし、日本国内には「大麻取締法」があるため、CBDオイルの原材料となる産業用大麻(ヘンプ)を自由に栽培することができません。

産業用大麻(ヘンプ)を栽培したいときには、どのような目的のために栽培したいのかを申告し、「大麻栽培免許」を取得する必要があります。たとえば「繊維を取るために栽培します」みたいな感じです。免許が交付されて、ようやく栽培が行えるようになります。

過去には「マリファナとして喫煙するために大麻を栽培します」と申告して大麻栽培免許を取ろうとした猛者もおられましたが、許可は下りませんでした。

栽培免許が交付されたからといって、そこで栽培された大麻草を使って何をやってもよいというわけではありません。免許取得時に申告した内容とは違う目的で使用すると、栽培免許は取り消しされ、場合によっては大麻取締法違反で逮捕されます。

2016年には鳥取県 智頭町で大麻を栽培していた企業が、許可を得たものとは違う大麻を所持し、マリファナとして喫煙使用していたために逮捕されました。

国内で産業用大麻(ヘンプ)を育ててCBDオイルを製造したいときには、「CBDオイルを製造します」という目的を申告して、大麻栽培免許を取得する必要があります。しかし、日本国内でCBDの抽出を目的として栽培許可を得た企業や個人はありません。

CBDオイルという大きな可能性に向けて日本でも積極的に大麻畑を増やして欲しいところなのに、鳥取県 智頭町の事件の影響もあってか、厚生労働省は「大麻栽培でまちおこしはキケンがイッパイ!」というパンフレットまで作成して注意喚起をしています。新規で大麻栽培の許可を得るのは非常に難しいようです。

国産CBDオイルの原材料として国内で産業用大麻(ヘンプ)を栽培したくても、大麻取締法の規制があまりに厳しいです。

関税法による輸入の規制

国内で産業用大麻(ヘンプ)が栽培できないのであれば、海外から大麻草を輸入して国内でCBDを抽出しようと考えても、輸入時には「関税法」の規制があります。

大麻取締法は大麻草の葉と花の部分に限って規制していますが、関税法は部位に関係なく大麻草そのものの輸入を規制しています。

産業用大麻(ヘンプ)を植物(大麻草)の状態のまま輸入することはできないのです。「CBDオイルのために大麻草を輸入しました!」は違法です。

大麻取締法と関税法のダブルの規制のため、日本国内にはCBD製品を作ることができる大麻草は存在しないのです・・・(存在していたら逮捕されます)。

国産CBDオイルの悲しい現実

繰り返しになりますが、大麻取締法と関税法のダブルの規制のため、日本国内にはCBD製品を作ることができる大麻草は存在しません。国産したくてもできない法律の壁があります。

一部に「国産」を謳うCBDオイル製品もありますが、ページをよーく読むと「国内でビン詰め」や「ボトルとキャップが安心の国内製品」と書かれていたりしました。CBDオイルの原材料はいずれも海外製に頼るしかありません(そうでないなら大麻取締法違反か誇大広告の恐れがあります)。

これは、あまりに悲しい現実ではないでしょうか。

法律を見直す時期ではないでしょうか

日本はCBDオイルや医療大麻の分野では圧倒的に後進国です。何も研究されていないと言ってよいくらい分かっていません(大麻取締法のために研究できません)。

カナダでは医療大麻薬局がごく普通に営業し、QOLの向上のために利用されています。日本の感覚だと、街中で大麻が合法的に販売されているなんて信じられないですよね。

サンフランシスコは2018年から医療用大麻に加えて、リラクゼーション向けの嗜好用大麻も解禁されます。CBDを含め、大麻草関連製品の開発・販売はかつての「ゴールドラッシュ」と同じようなビジネスチャンスとして「グリーンラッシュ」と呼ばれています。

有名人が大麻の使用を公言しても世論が叩くことはなく、有名人がプロデュースした大麻関連製品も多数登場しています。

海外では「生きる権利」や人権が正しく尊重されている一方、日本の「アサ芸プラス」というWEBメディアでは「安倍総理が違法薬物を使用している」という悪意に満ちた記事が公開されました。CBD製品は一度も違法扱いになったことがないのに、「違法薬物」と言い切っています。

法律と意識の差があまりに大きいです。

いつか本当の「国産CBDオイル」が製造される日が来るのでしょうか。

そのためには「国内ではCBDオイルや医療大麻の研究が大麻取締法によって自由に行えない」ということをきちんと問題視することが大切だと思います。

よりよい未来を。